今回の糸乘健太郎先生は、世の中でおなじみのキャラクターを考えてつくっています。イトケン先生と一緒に学ぶのは、単に親しみがあったり可愛いだけではなく、目的を持って活動し、人に影響を与えるキャラクターの考え方とつくり方です。何かを解決する目的のためのオリジナルのキャラクターを実際に作ってみることで、世の中にあふれるキャラクターの意味や意図を理解し、創作の楽しさとともに、課題を発見する力や問題解決力の育成につなげていきます。

香りは、大切な私たちの日常生活を豊かにし、感動的な体験をもたらすものです。懐かしい出来事や場面を思い出させたり、感性を刺激しイメージを膨らませます。それを司る嗅覚は直感的でもあり、危険を察知したり気配を感じたりと、生活の中で重要な感覚ですが、その一方で、司る嗅覚を育む機会は少ないようです。今回のプログラムでは、香りや匂いへの向き合いを通して、友達と香りを共有したり、香りを目に見える形で絵にするなど感覚を変換、創造性の「共感覚」を広げることを目指します。

音のみで伝えるメディアのラジオ。こどもたちには馴染みが薄いですが災害時のライフラインになるなど、その存在は欠かせません。その中でもラジオショッピングをテーマに、声や音を通して伝えるプロであるラジオキャスターから、「目に見えない商品を売る」という体験をします。どのような伝え方をすれば、聞く人を想像させ、共感を生むことができるのか。見えないからこそ大切な、言葉の選び方、間の取り方など、説得力ある豊かなコミュニケーション表現力を養います。

海の生き物が豊かに暮らすサンゴ礁、そして、プロナビゲーターの所属するイノカというュニークな環境ベンチャー。これらを題材に『多様な視点』について考える「観察力」と、それを取り入れて答えを導き「アウトプットする力」を身につけます。『多様な視点』への理解は、他者受容においてますます必要とされます。そして理解するだけでなく活用できることは、これから大人になるまでチームで何かを成していく際に一層求められる力です。